【ワンピース あらすじ解説⑥・最終章】ローグタウン〜偉大なる航路へ|イーストブルー編完結


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サンジが仲間になり、アーロンを倒してナミが本当の仲間になった麦わらの一味。ついに次の目的地は、世界一過酷な海**「グランドライン(偉大なる航路)」**です。

でもその前に、彼らは一つの町に立ち寄ります。その名はローグタウン——海賊王ゴール・D・ロジャーが生まれ、そして処刑された「はじまりと終わりの町」。イーストブルー編のクライマックスにふさわしい、因縁と伏線が詰まったエピソードです。この記事では、ローグタウンでの出来事からグランドライン突入まで、イーストブルー編の完結を一気に解説します。

この記事の結論:まず押さえる3つ

先に、ここだけ分かればOKという“背骨”をお伝えします。

  • ローグタウン=ロジャーの町 … 海賊王が生まれ、処刑された「はじまりと終わりの町」。ルフィはロジャーと同じ処刑台に立たされ、同じように笑う——この“重なり”が最大の見どころ
  • 新たな宿敵・スモーカー … モクモクの実の“煙人間”、白猟のスモーカー大佐。この先ずっとルフィを追い続ける海軍の宿敵がここで登場
  • 嵐の中の「宣誓」 … 5人がそれぞれの夢を宣言し、樽に足を乗せて出航する名場面。イーストブルー編の締めくくりにして、シリーズ屈指の名シーン

この3つを頭に入れて読むと、以下の解説がスッと入ってきます。

【目次】

ローグタウン|はじまりと終わりの町

グランドライン突入を前に、麦わらの一味が補給のために立ち寄ったのがローグタウン。ここはただの港町ではありません。

海賊王ゴール・D・ロジャーが生まれた町であり、そして22年前、彼が公開処刑された町。人々はここを**「はじまりと終わりの町」**と呼びます。物語の第1話、ロジャーの処刑から大海賊時代が幕を開けたことを覚えているでしょうか(第1回の解説はこちら)。つまりルフィは今、すべてが始まった場所に立っているのです。

町に着いたルフィが真っ先に向かったのは、ロジャーが最期を迎えた処刑台。「海賊王が死んだ景色を見てみたい」——その無邪気な好奇心が、このあととんでもない事態を招きます。

ゾロと二本の名刀|雪走と三代鬼徹

一方そのころ、ゾロは新しい刀を探して武器屋へ。前の戦い(ミホーク戦)で愛刀以外の二本を失っていたからです。ちなみにゾロが唯一残している刀**「和道一文字」は、亡き幼なじみくいな**の形見。「二人のどちらかが世界一の剣士になる」という誓いを胸に、ゾロはこの刀を握り続けています。

武器屋でゾロが出会ったのが、二本の名刀でした。

  • 三代鬼徹(さんだいきてつ) … 持ち主が必ず非業の死を遂げるという“妖刀”。ゾロは「おれの運とこの刀の呪い、どちらが強いか」と、宙に放り投げた刀の下に自らの腕を差し出す度胸試しをやってのけ、見事に引き取ります
  • 雪走(ゆばしり) … ゾロの覚悟に惚れ込んだ武器屋の店主が、店の家宝として大切にしていた一本を無償で譲ってくれた業物

こうしてゾロは再び三本の刀を揃え、三刀流が完全復活。ちなみにこの武器屋では、剣士の海軍士官たしぎとの出会いもあります。彼女はなんと、亡きくいなに瓜二つ。ゾロが動揺を隠せなくなる、ちょっとしたコメディでありながら意味深な因縁です。

白猟のスモーカー登場|ルフィ最大の宿敵に

ローグタウンの海軍基地を預かるのが、白猟(はくりょう)のスモーカー大佐。葉巻を2本くわえた強面の軍人です。

彼はモクモクの実を食べた“煙人間”。体を煙に変えられるため、物理攻撃が一切通用しません。ゴム人間のルフィのパンチも、煙をすり抜けるだけ。イーストブルーでは無敵だったルフィが、初めて「勝てない相手」に出会う瞬間です。

そしてスモーカーには、ある信条があります——「この町から海賊を一人も出航させない」。海賊王を生んだ町の守り人としての誇りです。彼はこの後の物語でも、ルフィを執念深く追い続ける宿敵になっていきます。海賊と海軍、それぞれの信念がぶつかり合う関係は、この町から始まるのです。

処刑台の上で笑う男|ロジャーの最期と重なる奇跡

そしてイーストブルー編、最大の山場がやってきます。

処刑台を見に来たルフィの前に現れたのは、あの道化のバギー。ルフィに一味を壊滅させられた恨みを晴らすべく、ローグタウンで待ち構えていたのです。さらに、かつてルフィが撃退した女海賊アルビダ(悪魔の実の能力で別人のような美女に変貌)もバギーと手を組んでいました。

バギーはルフィを捕らえ、ロジャーが処刑されたその処刑台の上で、公開処刑を宣言します。首を押さえつけられ、刃が振り上げられ、仲間の救出も間に合わない——絶体絶命。その瞬間、ルフィは泣きも叫びもせず、ニカッと笑ってこう言い放ちます

「悪ィ おれ死んだ」

死の間際に、笑う。——実はこれ、22年前のロジャーとまったく同じなのです。ロジャーもまた、処刑の間際に笑いながら「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやる」と言い放ち、大海賊時代の幕を開けました。海賊王が死んだ場所で、海賊王を目指す少年が同じように笑う。この“重なり”こそ、ローグタウン編が「はじまりと終わりの町」で描かれた意味なのです。

そして次の瞬間——処刑台に落雷が直撃。刃を振り下ろそうとしたバギーは黒焦げになり、処刑台は崩れ落ち、ルフィは無傷で生還します。まるで天がこの男の死を許さなかったかのような、奇跡の生還劇でした。

謎の男・ドラゴン

この騒動の中、雨に濡れたローグタウンに、フードの謎の男が立っていました。ルフィを追い詰めるスモーカーの前に立ちはだかり、こう告げます——「世界はあいつの答えを待っている」と。

男の名はドラゴン。彼が何者なのか、なぜルフィを助けたのか——その正体は、ずっと先の物語で明かされる大きな秘密です。ここでは「とんでもない大物が、ルフィを見守っているらしい」とだけ覚えておいてください。

嵐の中の出航と「宣誓」|5人の夢

落雷の混乱に乗じ、麦わらの一味は嵐のローグタウンを駆け抜け、追っ手を振り切って船へ。荒れ狂う海への、無謀とも言える出航です。

そして船の上、サンジが一つの提案をします。「グランドライン突入の、儀式をしよう」と。5人は樽を囲み、一人ずつ自分の夢を宣言しながら、樽に足を乗せていきます

  • サンジ … 「オールブルーを見つけるために」
  • ルフィ … 「海賊王になるために」
  • ゾロ … 「大剣豪になるために」
  • ナミ … 「世界地図を描くために」
  • ウソップ … 「お……おれは、勇敢なる海の戦士になるために!」

5本の足が樽の上で重なり、嵐の中、船は偉大なる航路へと舵を切ります。誰かに強制されたわけでも、お金や名声のためでもない。それぞれが自分の夢のために、同じ船に乗っている——麦わらの一味という集団の本質が、この一場面に凝縮されています。イーストブルー編を締めくくる、シリーズ屈指の名場面です。

リヴァース・マウンテン|偉大なる航路へ

グランドラインへの入り口は、普通の海路ではありません。世界を縦断する巨大な山**「リヴァース・マウンテン」**——4つの海から海流が“山を登って”流れ込み、頂上で合流してグランドラインへと流れ落ちる、常識外れの航路です。

嵐を抜けた麦わらの一味の船(ゴーイングメリー号)は、この登り海流に乗って山を駆け上がり、頂上から一気に滑り降ります。眼下に広がるのは、世界中の海賊が夢を追い、そして散っていった伝説の海。

——こうして、イーストブルー編は完結。フーシャ村を一人で旅立った少年は、剣士・航海士・狙撃手・コックという4人の仲間と共に、ついに「偉大なる航路」へ足を踏み入れたのです。

ここまでの名シーン・見どころ

ローグタウン〜グランドライン突入の“ここは効く”ポイントをまとめておきます。

  • 「悪ィ おれ死んだ」 … 死の間際に笑うルフィと、22年前のロジャーの最期が重なる、イーストブルー編最大の名場面。落雷の奇跡も含めて鳥肌ものです
  • 三代鬼徹の度胸試し … 呪いの妖刀に自分の腕を賭けるゾロ。「おれの運を信じる」という生き様が一発で伝わる粋なシーン
  • 樽の上の宣誓 … 5人5様の夢が一つの船に集まる瞬間。この場面があるからこそ、以降の長い冒険がずっと熱く読めます

こうして振り返ると、イーストブルー編は「仲間集め」の物語であると同時に、それぞれの夢の出発点を描いた物語でもあります。ここから先、彼らの夢が一つずつ試されていくのです。

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よくある質問(FAQ)

ローグタウンはなぜ「はじまりと終わりの町」と呼ばれるのですか?

海賊王ゴール・D・ロジャーが生まれ(はじまり)、公開処刑された(終わり)町だからです。物語の第1話で描かれたロジャーの処刑もこの町での出来事で、ルフィがここで処刑されかける展開は、その第1話と対になっています。

ルフィを助けた落雷は偶然ですか?

作中でははっきり説明されず、「天——運命がルフィを生かした」かのような演出で描かれます。謎の男ドラゴンの登場と重なるタイミングでもあり、読者の間でも長く語られてきた名場面です。深読みも含めて楽しめるシーンです。

スモーカーはこの後も登場しますか?

登場します。「この町から海賊を出航させない」が信条のスモーカーは、ルフィを逃したことで自らグランドラインへ追撃に乗り出します。部下のたしぎと共に、この先の物語でルフィたちと何度も交差する重要キャラクターです。

イーストブルー編は漫画だと何巻まで?

おおよそ1〜12巻です。1〜2巻でゾロ、3巻前後でナミとウソップ、5〜8巻でサンジ、8〜11巻でアーロン編、そして11〜12巻がローグタウン〜グランドライン突入にあたります。約12巻で一つの物語が美しく完結する構成です。

イーストブルー編まとめ|麦わらの一味5人と夢

全6回にわたってお届けした「ワンピース あらすじ解説・イーストブルー編」、これにて完結です。最後に、偉大なる航路へ旅立った麦わらの一味5人を、それぞれの夢とともに振り返っておきましょう。

仲間肩書き
モンキー・D・ルフィ船長(ゴム人間)海賊王になる
ロロノア・ゾロ剣士(三刀流)世界一の大剣豪になる
ナミ航海士自分の目で見た世界地図を描く
ウソップ狙撃手勇敢なる海の戦士になる
サンジコック伝説の海オールブルーを見つける

フーシャ村をたった一人で出航した少年が、5人の船に。イーストブルー編は漫画1〜12巻ほどで読める分量なので、この解説で流れをつかんだ今なら、原作もサクサク楽しめるはずです。

そしてルフィたちの冒険は、ここからが本番。偉大なる航路の入り口で待つのは、巨大なクジラと、不思議な二人組——。

シリーズを最初から読み返したい方はこちら: 【解説①】はじまり〜ゾロ加入【解説②】バギーとナミ【解説③】ウソップとクロ【解説④】サンジとミホーク【解説⑤】アーロンパーク

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